30歳から始める歯列矯正(開咬)記録

歯列矯正を始めたので、初回相談から経過までをまとめておこうと思って作りました。

抜歯矯正か非抜歯矯正か

2医院での診断の結果、1つは抜歯矯正、もう1つは非抜歯矯正と方針が別れてしまいました。
抜歯矯正か非抜歯矯正かは結構方針が別れやすいらしく、悩みの種になりやすいようです。(実際なってる)

そこで、まず過去の開咬の治療方針などの詳しい情報収集を行い、その後抜歯矯正と非抜歯矯正のそれぞれについて調べました。


① 開咬の治療方針について

○開咬の治療ガイドラインはあるか?
開咬の治療ガイドラインは作られていませんでした。ガイドラインがあれば一発だと思っていたので残念。

pubmedで開咬の抜歯・非抜歯矯正の論文を検索(ざっと)
抜歯した方がやや後戻りがしにくかったが、後戻りには舌癖などの影響の方が大きいという論文はありました。
しかし、どちらの治療の方が良いなどと述べているものは見つかりませんでした。
(論文見つけるのが苦手なので、うまく検索できなかっただけかも…)

○インターネットで開咬の症例を検索
非抜歯で開咬を治療した症例が2例見つかりました。
うち1例は重度ながらも、Eラインまで改善していました。すごい。

以上から、治療法の優劣についてはわからなかったものの、抜歯例がほとんどだということはわかりました。


② 抜歯矯正と非抜歯矯正の比較

○抜歯矯正のメリット、デメリット
〈メリット〉
・上下顎前突(ゴボ口)の場合、横顔のEラインが整いやすい(歯を抜くことで前歯を奥に引っ込めるスペースができるため)
・開咬の治療が非抜歯よりも行いやすい
・歯並びのがたつきがある場合整えやすい
〈デメリット〉
・健康な歯を抜いてしまう
・場合によっては、歯のアーチが小さくなることで、舌の位置が奥になってしまって気持ち悪くなったり呼吸が苦しくなったりすることがある

○非抜歯矯正のメリット、デメリット
〈メリット〉
・健康な歯を残しておける
・舌の位置が奥に行ってしまうことによる副作用は考えにくい
〈デメリット〉
・開咬(特に重度)の非抜歯症例がほぼない
・抜歯をせずに、スペースが足りないところに無理やり歯を並べると、噛み合わせが逆に悪くなることがある
・上下顎前突(ゴボ口)の場合、Eラインの改善がされた例は少ない

非抜歯で必ず矯正します、とうたっているところで無理やり歯を並べて、結局抜歯矯正を行うという例がかなり多いようです。


こうやって挙げてみると、どちらもメリットデメリットがありますね。

私は、信頼できそうな先生で、無闇に非抜歯で並べることはしないだろうと判断した上で、舌が奥に行って体調が悪くなることが一番怖いと感じました。そのため、まず非抜歯矯正を行うA医院で治療を始めることにしました。